株式会社ササキ工芸

創業者の「先代」急逝から関わりが始まった

創業者のご子息である現社長から、新しいカタログを作りたいという依頼があり、プロジェクトに加わることになった。ササキ工芸の商品は、先代のパワーあふれる開発力、販売力で多岐にわたっていた。キャラクターものからおしゃれなものまで「手当たり次第」に広がっていた商品群をどうまとめるか、が課題に上がった。はじめはカタログのリニューアルの話だったが、「ササキ工芸らしさとは」を考える過程で、次第に新しいシンボルがいるね、という話になっていった。

「今」を肯定するシンボル・ロゴ

キャラクター的な商品をやめようか、という話も上がったが、それらは売れ筋で簡単にはやめられない。そこで、それらもまとめて「ササキ工芸らしさ」だと捉え、もともと使用していた大樹のシルエットを原点に、「もくもく」と木が生い茂るグラフィックで全てを包み込むような運用を考えた。それから10年ほど、現在ササキ工芸は過去の商品群を捨て、新たなブランド構築に乗り出した。「もくもく」は役目を終え、取引きも無くなった。ただ、ここでの出会いが「MOKKOU」という、新たな挑戦へとつながる。

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