バウアーファームは牛舎で飼育を行う酪農家だ。最新の断熱牛舎で、牛が快適に過ごすためのさまざまな工夫が施されている。シンボルとして初めにイメージしたのは屋根だ。屋根の下、牛がくつろいでいる様子がふさわしいと考えた。牛舎をよく見ると、三角屋根の上に空調のための設備が付いていて、まるで牛乳パックのようなシルエットだ。
そこに、「BOWER」の文字でホルスタイン柄を思わせるグラフィックをつくっておさめた。すこしはみ出しているのは、牛が牛舎の中で自由にしていることを表現したかったからだ。バリエーションとして、もっとはみ出したバージョンもある。
背景がすこし暗い色になると、牛乳パック牛舎の部分を白にして、よりシンプルに表現可能だ。こういった表現は、商品パッケージなどで使用している。
ロゴタイプとの組み合わせ。シールなどはこの使い方にすることで、まとまり感のある表現が可能だ。ロゴタイプはすこし頭の重たいバランスにすることで、洗練されすぎない親しみを表現した。BOWERとFARMを二行に組んだ時にできる行長の差を、「R」を伸ばすことで合わせた。Rが牛のようにも見えてくる工夫だ。
牛の自由で快適なようすを表現することと、使用する媒体などで違いをつけて表現の幅を持たせるため、このようにはみ出したバージョンも用意した。
バウアーファームのシンボル・ロゴは、あまりかっちり形を限定してしまわないで、ゆる〜く動かしながら使うように考えていて、使いながら変化させてアップデートしていくイメージでデザインしている。
2022.8
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