モッツァレラチーズはあまり日持ちのしないチーズだ。しかも、北海道内には酪農家が手がけるモッツァレラチーズがたくさんある。旅行者のお土産や、チーズにこだわる人に向けたものにするには分が悪い。そこで、地元のスーパーなどでたくさん売ってもらえるような商品として考えた。なるべく資材コストをかけず、しかし、地元の酪農家のチーズとして毎日食卓に並ぶようなものとして愛されるよう、シンプルにした。表側のシールには商品名は入れず、他のチーズができた場合も使えるようにした。店頭に並んだ時に、同じラベルが付いているだけで、バウアーファームの商品だとすぐに分かるという意味合いもある。
もう一つ、この商品には大切な役目がある。製造の過程で出る「ホエイ」だ。それを使って、ブランチーズは生産されている。モッツァレラチーズとブラウンチーズはバウアーファームのチーズ作りにとって、両輪のような存在だ。
地元スーパーが主戦場の商品だから、どのように食べたらよいか、案内は大切だ。モッツァレラチーズが一般的なものになったとはいえ、まだまだ「食べたことがない」とか「どうやって食べたらいいんだろう」という人はいる。そういう人たちに届くように、店頭で掲示するPOPも制作した。
その他のプロジェクト