農家のアイデンティティとはなんだろうと考えた時、一番はその「作物」だろう。どのような考え方で、どのような方法で、育てて栽培するか。それは農家それぞれ違うものだ。だから、食べたら違いはわかるのだけど、見た目からはなかなか違いを見つけづらい。シンボルマークでこの考え方をすべて伝えることは難しいが、アイデンティティとなる文字通り「シンボル」にはなり得る。
ソラナファームではかぼちゃをメインに栽培している、であれば、カボチャをモチーフにするのは自然なことだ。ダンボールのデザインを…と依頼されたのもあって、そうしたものに使いやすいよう、かぼちゃのシルエットの中に、全ての情報を入れるように考えた。
地域のものに関わることが多いので、一番気をつけているのは「洗練されすぎない」表現にすることだ。どこか「隙」をつくって、親しみや素朴さがにじみ出るように考えていく。あとは「どこの地域か」を表記すること。ロケーションがそのまま価値につながるからだ。
2017.8
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