スイートコージ

砂糖を一切使わず、麹の甘さだけで仕上げた味を「スイートコージ」というネーミングとラベルデザインで表現した。麹のぷっくりしたフォルムをモチーフに、店頭でもしっかり映えるよう、2色展開で存在感のあるビジュアルに仕上げた。白黒をベースにした少ない色数で表現することで、印刷コストも抑えるように考えている。

麹のモチーフは、整然と並べるよりも、すこし「ゆらぎ」がある方が素朴さが表現できると考えた。素朴さが表現できた方が、素材の素性の良さを表せると思ったからだ。そこで、行にあたる部分を左右にずらしてわざとバランスを崩した。また、パッケージに落とし込んだ時のことを考えて、変化をつけるために下段を反転している。

スイートコージを6本入れることができる輸送用の段ボール。段ボール印刷の制限から、こちらは麹のモチーフを縦横に整然と並べた。ゆらぎのあるものよりも、こちらの方が扱いやすいので、将来的にいとげん味噌工房のVIとして機能させることもできると考えたからだ。

6本入りに同梱するリーフレットは、麹のモチーフの形に型抜きした。三つ折りになっており、折りたたむとぷっくりとした丸い形になる。刷色は銀1色。銀は白いものを際立たせるのに有効だ。色というより無彩色に近いため、今後いろいろなフレーバーが登場して、カラフルになるだろうスイートコージのしおりにうってつけだと考えた。