中川町産の素材を使ったサイダーシリーズ。最初に依頼を受けたのはこちらのハスカップサイダーのパッケージデザインだった。「ナカガワのナカガワ」というコンセプトを開発する際に、「中身を見せない」ことをひとつの手法として考え、当初は包装紙で包む案を提案した。
しかし、作業性の問題や委託製造先の要望もあって、シュリンクラベルを採用することに。そのおかげで、内容物の色が見え、共通のラベルでさまざまなバリエーションをつくることができるようになった。
コロナ禍の影響と製造原価の高騰で、現在は3種とも終売している。
首にかけたタグはわざわざめくらないと商品名すら見えない仕様にした。中をめくると中川町の「あるあるネタ」が書かれている。ネタは各サイダーに8種類、全24種。販売当初は集めたいと複数本買っていく人も多くいたという。
サイダーが3本入るセット箱。表側は「ナカガワのナカガワ」のVIで全面を印刷し、中側には中川町の特徴や観光情報などをイラスト入りで掲載した。
実はこの箱は、中側を開いて見せるためと、コストダウンのために糊付けをしないで組み立てられる設計にした。このおかげで「中側」を外側にしても箱にできてしまう。
ダンボール素材だがオフセット印刷で製作したため、非常にコストがかかり短命に終わった。今持っている人はレアもの所持者だ。
2014.8
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中川町産のハスカップを使ったサイダー。タグの色はハスカップをイメージしたピンク色(マゼンダ100%)だ。ただ、最初の頃は町内産だけでは足りず、苫小牧産のハスカップも使っていた。タグにも「地元産100%は、これからの夢。」と書いて正直に現状を伝えた。数年後には町内産100%が実現したが、こういった「正直ベース」の姿勢は、地域ブランドには大切だ。嘘はバレるし、その成長してく姿を見せるのも、ファン獲得のためのコンテンツになるからだ。
2014.3
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中川町産のはちみつをつかったサイダー。百花と言われるさまざまな花の蜜が入ったはちみつを使っている。はちみつのみの甘さで味つけされているため、優しい甘さが特徴だ。こちらのタグは金インクで印刷している。
2016.9
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C: 池端宏介
中川町では「綾波」という品種のハッカが取れる。綾波はとても強力で、ほんの数滴で強いハッカの効果を感じるそうだ。品種名から想起して、某国民的人気アニメのキャラクターをイメージした色使いにした。キャラクター人気にあやかろうと考えたためだ。SNSなどでの周知をアドバイスしたが、町民にはあまり受け入れてもらえなかったようで… 消極的なプロモーションに。狙いは外れ、3種の中では不人気商品だったが、焼酎の割材として一部で注目を浴び、生産が追いつかなくなるほど売れた時期があった。
無着色にこだわっていたが、後に「色がついていた方がいい」と、青色の色素で着色して販売された。
2017.3
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