コロナ禍で生まれた商品。
出荷したけど売れ残ったお酒は、他メーカーは安売りすることが多いが、男山ではブランドに傷つく恐れがあると思って安売りはしていなかった。しかし在庫しておくこともできない。そこで残ったお酒を一度タンクに戻してブレンドし、再調整して新しい安価な商品として販売することに。
商品は、訳あり感を出したいが、中身に問題があるわけではない(割れたり、中身に不良があるわけではない)のでネガティブな表現は合わない。コピーライターから出たネーミングが「諸事情」。これは発明とも言えるネーミング。
瓶から安価な理由が見えることが安心感につながると思い、視覚的に「訳がある良品」だと伝わるように、小さなラベルの中に事情を掲載した。
直売商品のような飾り気のない商品は、時として飾り立てたデザインよりも美味しそうに見える。
ラベルを小さくすることでお金をかけてない(節約している)ことを視覚的に伝えた。
派生で普通酒、純米吟醸、アメリカに出荷できなかった純米酒(諸事情USA)など生まれた。
大きく主張するだけでない表現の仕方、狙いをどう現実化するかが今回のデザインの要となった。
2020.6
AD: ゲンママコト
D: ゲンママコト
C: 鈴木拓磨
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