くまだ株式会社

塩麹と酒粕の北海道二段仕込み

パッケージ

もともとは丸い樽型の容器に、真空パックした切り身を魚の形に合わせてカットして入れていた。この方法だと手間がかかる上、開けづらい上に見栄えもあまり良くないということで、4種ある魚すべてを共通の袋に入れる形にしようということになった。

地域のパッケージでよくある話だが、大抵は資材屋にデザインを依頼する。発注者と担当営業でああでもないこうでもないと試行錯誤するのだが、結局どこかで見たようなものに落ち着いてしまう。これはコミュニケーションの問題とも言えるが、一番は「らしさ」を何かに委ねているからだ。相談を受けた際、「筆文字」「波」など水産加工品にありがちな表現に頼らず、この商品の「らしさ」を考えることからスタートした。

なぜ水産加工品定番の表現を避けたのか。この商品は塩麹に一晩漬けてから、もう一晩酒粕に漬けるのだが、今まで食べたこともないような、ふっくらとした美味しいものだった。漬魚のイメージとはまるで違う味は、他の商品と同じ文脈で語られるものではないと思った。そこで、「漬」を二乗した表現を用い、筆文字とは対極にある欧文書体のエレメントを組み合わせて文字をつくった。

もうひとつの狙いは、定番の表現を使わないことで、「くまだ」という企業のアイデンティティーを醸成できないかと考えていたことだ。

4種の切り身を同じ規格の袋に入れると、大きなつぼ鯛に合わせたサイズでは、一番小さなめぬきがとても貧相になってしまう。中身を見えなくしてしまう手もあるが、購入するほうからすると、食品は中身が見える方が安心だ。パッケージとしての存在感も考えて、ウロコや骨をイメージしたグラフィックを大きく配置し、その一部を袋の透明のまま窓にすることで、中身を一部見せるようにした。

刷色にも工夫がある。窓部分以外は「白」のインクで印刷。これにグラフィックと文字の「黒」。左下のロゴにワンポイントで金インクを用いた。色数を少なくすることでコストダウンになる一方、色を「コントロールしやすくする」狙いがある。「白黒」は無彩色とも言えるので、魚種を表示するシールの面積が小さめでもはっきり色の違いがわかるし、色が変わって印象が変わる、という事故が起こりにくい。

一旦塩麹に漬けることで水分が抜け、そこに酒粕のうまみが入っていくのだそう。

2013年に選定された「世界にも通用する究極のお土産」の審査でも、パッケージもさることながら、その美味しさが受賞の決め手だったようだ。

2013.5
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